ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

久米島タウンガイド

DATA 久米島紬の里 ユイマール館久米島町字真謝1878-1 ?098-985-8333MAP p30/E-3の母ちゃんたちはすごいよ」と教えてくれた館長( 理事長) の松元さん。そして「仕上げはゆいまーる。これもすごいんだ」。織り上げた反物を二人一組で「キヌタ打ち」、大きな杵で叩いて織目を整え、光沢を引き出す工程だそう。荒っぽく見えるけれど「かわいい我が子へがんばれよって声援を送っているような、気合いの作業」らしい。そして数名が反物をピンと手に持って天日干し。「天日干ししながらね、糸から繰り時間をかけて生まれた苦労も喜びも、みんなで分かち合うんだよ」。作業を振り返り、笑って、褒めて、アドバイスして、きっと噂話にも花を咲かせて。なんてふくよかな時間! 久米島紬には伝統の技術と久米島人の真心も、全部詰まっていました。 15世紀の後半、堂の比屋という非凡な人物が学んだ中国の養蚕技術を広めたのが、久米島紬の始まりといわれています。紬絣技法は久米島を起点に発達、沖縄本島から奄美、久留米、結城へと伝わり、日本全国に伝わりました。そして今現在も、久米島紬は伝統を大事に守り、手から手へとつなげています。同時に、常に新しいデザインにもチャレンジ。さまざまな絣模様を覚え、組み合わせを考案して、設計図通りに糸繰りして。職人たちは、ものづくりを楽しんでいるそうです。久米島紬の里ユイマール館を訪ねれば黙々と作業をする姿、教えを乞う姿がありました。「久米島紬は一貫してひとりでの手作業、職人職人が鍛錬し続ける手技と心、ふくよかな人生が作り出す久米島紬沖縄の誇り伝統のものづくりパワフルな女性が生み出す全て手作業の久米島紬です染めの準備中。染めには久米島の草木染めと泥染めがあります。久米島紬事業協同組合理事長 松元 徹さん久米島に伝わるものづくりには日々の暮らしや自然を慈しむ心も意地もゆいまーるも人のすごさが全部詰まっていました。10