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概要

久米島タウンガイド

海を超えて交易を行い、歴史を育んできた球美の島地理や文化、久米島人の好奇心あふれる気質も、久米島の歴史は奥深い!興味深い!運がよければ子孫の方から話が聞けるかも久米島って琉球王朝とゆかりの深い島なんです 「球美( くみ) 島」の名の初見は714年、大和の「続日本記( しょくにほんぎ)」だといいます。大和朝廷への挨拶にも赴いた随行の一員のなかにも、球美の名が登場するそうです。久米島博物館の山城さんが話してくれました。「外洋に浮かぶ久米島は、大和、東南アジア、中国など、さまざまな文化にふれてきました。4千?2千年前の貝塚遺跡から、中国との交流を示す遺物も出土しているんです。夜光貝を使った杓子やアクセサリー、加工途中のものもある。グスクからは中国、ベトナムの陶磁器も出土。久米島人は好奇心が旺盛で、教育熱心。知識を吸収しようとする意識が高い。外へ向ける関心度も強いといわれています。その気質は古くから外洋への文化を受け入れ、吸収してきたことに由来するのかもしれませんね」。 また「受け入れる」という歴史は、集落形成の視点からも興味深い。「宇江城グスクのふもとに広がる比屋定や具志川、伊敷索(ちなは)城のふもとの嘉手苅など、古くからの集落のほか新しい集落も多いのです。大原・北原地区のように明治から大正時代に屋取(やーどぅい。他地に宿る意味。首里からの都落ちを指すことが多い)して開墾されたところも。鳥島は硫黄鳥島からの移住地区。噴火で島に住めなくなった島民を受け入れています。真泊地久米島には現在確認された範囲で13箇所のグスクがあります。主な城は、宇江城城跡と具志川城跡。高く積まれた琉球石灰岩の石垣、美しさと同時に石積みの高い技術がうかがえます。歴女におすすめ!久米島城巡り!グスク久米島博物館班長 山城勇人さん8