しま山100選 『宇江城岳』

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【しま山100選】
島といえば…
海もいいけど、山もいい!
しま山で見つけよう、もうひとつの島の魅力


「宇江城岳」がしま山100選に選定されました!

宇江城岳はこちら
しま山100選 一覧はこちら

 


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沖縄県久米島町
■島のプロフィール
中国貿易の要衝で、稲作も盛んだった。
紬の産地でもある。
深層水を利用した海洋温度差発電の取り組みを開始。

 


グスク時代の山城跡

雄大な東シナ海や島の自然を眺望
久米島 『宇江城岳』 310m
●距離:約3km(登山口~山頂)
●歩行時間:片道約1時間

島の最高峰であり、15世紀に山頂付近に築かれた国指定史跡「宇江城城跡」からは、中国陶磁器などが数多く土出。
当時の久米島が、中国貿易の寄港地として繁栄していたことを物語る。同史跡は沖縄県内に点在する「城(グスク)」の中では最高標高に位置し、沖縄におけるグスク時代の政治・軍事の様相を知る上では貴重な文化財である。
宇江城岳を源流とする渓流・湿地・森林はラムサール条約に登録され、オキナワスダジイ、オキナワウラジロガジなどが群生し、希少野生生物のキクザトサワヘビなどの貴重な固有種の生息地となっている。360度見渡せる絶景パノラマの山頂からは、天気の良い日には近隣の島々や水平線から昇る朝日や沈みゆく夕日を眺めることができる。

*登山道:
・山頂付近まで舗装された道路があり、車両による乗り入れも可能。登山口に標識あり。
*注意点/アドバイス:
・希少動物、植物の採取は厳禁(沖縄県立自然公園条例)。
・山頂付近には売店がないため、飲料等は事前準備が必要。
・暴風警報発令時には立入禁止。
・季節によっては有毒のハブに注意が必要。
*登山口までのアクセス:
・久米島空港・兼城港から車で約30分(レンタカー利用・山頂付近に無料駐車場あり)
・町営バス一周線にて「比屋定バンタ」下車。
*関連行事・イベント:
・城跡ない祭祀行事(6月ウマチー):2年に1回(旧暦6/25)
・ウォーキングイベント「のんびりウォーク(1月)」、サイクリングイベント「シュガーライド(11月)」のコース
*周辺情報:
・登山口付近の展望施設に売店・自販機、トイレあり。
・島内宿泊可能(イーフビーチホテル、リゾートホテル久米アイランドなど多数)。
・久米島町観光協会やNPO法人久米島ホタルの会が「(通称)ニブチの森」で自然散策を行う体験プログラムを実施。

お問合せ/久米島町観光協会 098-896-7010


◇「しま山100選」とは
(公財)日本離島センターでは、海に囲まれた島の山々の個性や魅力にスポットをあて、
全国の島々を対象に、「しま山100選」を選定しました。
「しま山」を通じて、訪れる人にも、島の人にも、島の魅力を再発見してもらい、交流の
促進につなげていくことがねらいです。
そもそも島とは、海の底から立ち上がった山であり、その姿は高山のような雄大さがあり
ますが、海抜にすれば1,000メートル以上のしま山は少なく、体力をあまり気にせずに頂
を極める満足感が得られ、一年を通じて楽しめる山が多いことが魅力です。草花や生き
もの、地形や地質、全方位のパノラマや多島美、史跡など、しま山ならではの特別な宝物
にも出会えるかもしれません。
海を渡ると、そこは島時間。日常からちょっと離れて、島旅・山旅にでかけてみましょう。
山から島を眺めれば、島の地形や人々のくらしの場、島を囲む美しい海や砂浜、遠くの
島々まで見渡すことができ、その島をもっと身近に、もっと好きになれるはずです。

【対象とした島および山】
・わが国に存在する有人島
平成22年国勢調査ほかで住民の居住が確認された島
本土と架橋された島、湖沼中にある島を含む
・定期航路を有する無人島
・干潮時に徒歩で渡島できる無人島
※定期航路を有しない有人島およびその他の無人島は対象外
・標高はおおむね100m以上

魅力たくさんの「しま山」!

島の内側から見た「しま山」は…
○美しい眺め、雄大な眺めが得られる場
○海の向こうが望め、遠くとつながる拠点
○島の人々に「恵み」をもたらす自然のシンボル

島の外から見た「しま山」は…
○海から立ち上がる独特の景観
○航行、漁場などの「目じるし」や「よりどころ」
○特異な生態系や火山地形などが残る場
【選定の概要】
■主催:公益財団法人 日本離島センター
■選定方法:
・島の関係市町村から推薦により、選定候補をリスト化
・島の専門家、山の専門家などの有識者からなる選定会議を設置
・眺望や資源、達成感、地域バランスなどを考慮し、「いかにも島らしい」と感じられる山を、
選定会議の合議により選定
■選定結果:
・21都道県76市町村の93島から100山を選定
■選定委員(敬称略)
〈島の有識者〉
枝松 克巳(株式会社メッツ研究所代表)
日本離島センター離島人材育成基金助成事業運営委員長
齋藤 潤(旅行家)
著書に『日本島旅紀行』『島-瀬戸内をあるく』ほか
国土交通省「島の宝100景」選考委員
〈山の有権者〉
辰野 勇(登山家・冒険家/(株)モンベル代表取締役会長)
著書に『軌跡』『モンベル 7つの決断』
鈴木 ともこ(漫画家・エッセイスト)
著書に『山登りはじめました2  いくぞ!屋久島』ほか
〈旅行(エコツーリズム、テーマツアー)の有権者
辻野 啓一(NPO日本エコツーリズム協会 理事・事務長)
日本交通公社(現JTB)で香港支店長・アジア支配人(シンガポール)企画長、
広告室長、JTBハワイ社長などを歴任