


史跡
上江洲家住宅(うえずけじゅうたく)
琉球石灰岩の石垣と立派なフクギに守られて
【国指定重要文化財建造物】
上江洲家は代々具志川間切地頭代(ぐしかわまぎりじとうだい)を勤める要職にありました。
乾隆19年(1754)に創建された近世琉球王国時代の住宅で、新築当時は母屋と下屋(とんぐゎ)が隣接して建てられていましたが、その後雨端瓦葺きとなり、明治24年(1891)下屋改築の際に母屋と下屋を接続し、瓦に改められました。現在の建物は当初の建築ですが、平成4年度から平成6年度にかけて住宅・石垣などの半解体修理が行われました。
屋敷の周囲は立派な石垣で囲われており、「石垣殿内(どぅんち)」の名でも知られています。
南側の表門を通ると石牆(せきしょう)のひんぷんがあり、北側及び石垣の東西を福木に囲まれ琉球王国時代の民家の屋敷構えを今でも残しています。建物は木造平家建てですが、茅葺きから雨端瓦葺き、総体瓦葺きとなり、その変遷を良く伝えており、この形式の葺方は天后宮(てんこうぐう)にも見られます。
施設情報
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![]() | 上江洲家住宅(うえずけじゅうたく) |
![]() | 〒901-3131 沖縄県島尻郡久米島町字西銘816 |
![]() | ※現在は一般非公開 |