久米島紬を身にまとい、歴史と文化に触れる旅

久米島は、沖縄本島から約100キロ、那覇空港からプロペラ機に乗り30分ほどで到着する自然豊かな島。その美しさは、琉球王朝時代に琉球諸島の中で一番美しい島として「球美の島」として讃えられた程。琉球王朝時代の名残を未だそこかしこに残す歴史情緒あふれるこの島で、これまでになかった沖縄旅行を体験してみませんか?

基本Aコース110,000円(税込み)

久米島紬の着物を着て、久米島の主な観光スポットを周るコース。現在は非公開になっている国指定重要文化財の上江洲家を特別に見学することが出来ます。

9:00各ホテル発=貸切タクシーにて=ユイマール館「久米島紬」ビデオ鑑賞(英語字幕)、レンタル着付け(1日中利用)、紬織体験コースター作り=11:00真謝集落散策(仲原家前写真スポット)= 11:30奥武島「畳石」散策(写真スポット)=12:00「やん小~」にて、久米島もやしそばの昼食=13:00国重要文化財の非公開施設「上江州家」入場見学 久米島コーヒータイム =「宇江城城跡」見学=ユイマール館にて着物の返却=各ホテル16:30 19:00各ホテルにて「久米島ガストロノミー」の夕食をお楽しみ頂きます。

9:00 ホテル発(貸切タクシー)

ユイマール館にて、久米島紬着付け体験

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ユイマール館

ユイマール館

久米島の伝統工芸品、久米島紬を製造する工房兼ギャラリーショップ。

久米島紬は養蚕から機織りまで全て島でおこなう絹織物で、繭から紡いだ絹糸を、島で採れる草木や泥など天然の素材で先染めして職人が織り上げます。その歴史は古く、1600年代には既に江戸(現在の東京)で久米島紬はその価値が認められていました。後に久米島紬の技術は日本全国に広がり、大島紬や久留米紬など有名な紬が生まれたため、久米島は紬発祥の地と言われています。また、2004年には国の重要無形文化財に指定されています。

昔ながらの木製の織り機を使い、職人が心を込めて織り上げる久米島紬は、伝統柄だけでなく新しいパターンも日々誕生しています。完全に手作業で仕上げ、厳しい検査を通らなければ「久米島紬」と名乗ることを許されないため、非常に希少で高価な久米島紬。そのため、着物好きな日本人であってもなかなか手に入れることが出来ないと言われています。レンタルでⅠ日中着て過ごせる機会はとても貴重です。

久米島紬 ビデオ鑑賞

久米島紬の解説ビデオを鑑賞(英語字幕)

久米島紬の概要や歴史、製造方法などを美しい映像で紹介します。

久米島紬 レンタル着付け体験

レンタル着物の着付け体験

着物、帯、組紐、草履とそれぞれに色柄が異なるため、ひとつひとつ自分で選択して組み合わせるのはとても難しいもの。そのため、予めセッティングされた中から選ぶことが出来ます。

久米島紬 着付け

和装は、着崩れを防ぐために見えない部分をたくさんの紐で縛って固定します。着付けが完了すると緩めることが難しいので、着付け時にきつい、痛いと感じたら、我慢せず伝えて、対応してもらいましょう。

久米島紬 着付け完成

着付けが完成しました。
和装の帯は幅広なので背筋をしっかり伸ばした状態が一番楽に呼吸することができます。また、着物の柄が綺麗に見えるため写真写りが良く、着崩れも防げます。

紬織 体験コースター作り

職人が使う本格的な織り機を使い、紬織のコースターを作成します。所要時間は30分ほど。柄は数種類の中から選ぶ事ができます。伝統柄にはそれぞれ意味があるので、柄の印象と意味を聞いてじっくり選んでください。

11:00 「真謝集落」散策

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真謝集落

真謝集落

ユイマール館があるのは真謝集落というエリアで、風情ある古い町並みが残っているので散策してみましょう。仲里間切蔵元跡(琉球王府時代の役所跡で今は石積みの塀が残っている)や、天后宮(菩薩堂)、フクギ並木、現在はコワーキングスペースになっている古民家の仲原家など、歴史を感じるフォトジェックなスポットが数多くあります。

※島の人は実際にここで日々の生活を営んでいるので、勝手に家の敷地内に入ったり島民の写真を無断で撮ったりはしないようにしましょう。


(貸切タクシーにて移動)

11:30 奥武島 「畳石」散策

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奥武島 畳石

奥武島 畳石 1

奥武島は久米島の西側にある橋で渡れる離島。ここには、国指定天然記念物の奇岩「畳石」のビーチがあります。亀の甲羅の様にも、五角形・六角形の石を敷き詰めた様にも見えるこの光景は、約600万年前に安山岩のマグマが海底近くの地下で冷えて固まった柱状節理の断面で、世界的にも珍しい自然現象によって誕生したと言われています。

(貸切タクシーにて移動)

12:00 「そば処 やん小~」でもやしそばランチ

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そば処 やん小~

そば処 やん小~

赤瓦の屋根にシーサーが鎮座する正統派沖縄古民家に、緑溢れるお庭がフォトジェニックなやん小(ぐゎ)~。沖縄の人気そばランキングでは、離島でありながらトップに輝いたこともあるやん小~の人気メニューは「ピリ辛味噌もやしそば」。海洋深層水を使った味噌味のピリ辛スープと、麺が見えない程どっさりともやしの乗ったやん小~のそばは、あまりの人気ぶりに大手食品メーカーがカップ麺として再現し売り出したほど。


(貸切タクシーにて移動)

SPOT5

上江洲家

上江洲家

1754年頃に建てられたと言われる、琉球王朝時代の地頭代のお屋敷。修繕を繰り返しながら、数十年前までは代々上江洲家の子孫が暮らしてきたため保存状態が良く、琉球石灰岩の石垣とフクギに囲まれた広い敷地内にある、琉球王国時代の風水思想に基づいた屋敷構えは非常に見ごたえがあります。2020年までは一般公開されていましたが、感染症対策のため現在は非公開となっています。このツアーでは特別に上江洲家の中庭までご案内します。


(貸切タクシーにて移動)

SPOT6

宇江城城跡

宇江城城跡

久米島で一番高い宇江城岳(標高約310m)の山頂に建てられた宇江城城(うえぐすくじょう)は、沖縄全体でみても最も高い位置に築かれた城。遠くは渡名喜島や座間味島まで、島をほぼ一望出来るロケーションで防衛の面でも大きな役割を果たしていたと言われています。建造物は現存せず、現在は琉球石灰岩の特徴的な石積みの城跡が残るのみ。一部で修復作業を行っていますのでご注意ください。


(貸切タクシーにて移動)

ユイマール館にて、着物返却

(貸切タクシーにて移動)

16:30 ホテル着

ホテル


19:00 ホテルにて久米島ガストロノミーの夕食

ホテル 夕食

ガストロノミーの夕食は、追加料金なしで島内のローカルレストランに変更も可能。(タクシー代別途)

海坊主 夕食

久米島ガストロノミー

ガストロノミーとは、フランス語で「美食学」のこと。現在は、旅先の料理を通してその土地の風土や歴史、文化を考察する「地産地消」から一歩踏み込んだ「ガストロノミー・ツーリズム」という考え方が広がっています。久米島では、既に海ぶどう、車海老などの養殖が盛んですが、近年世界初の海洋深層水を活用した「当たらない牡蠣」の完全陸上養殖が成功。大規模な生産拡大に向けて3年後を目標に動き始めています。